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底知れぬ優しさ

Radioheadの何が凄いのか、今ひとつピンと来ない人もいるらしい。それではあまりにも悲しいので、僕なりに解説してみよう。

まず、アマチュア時代から約25年の間メンバーチェンジが無いって凄くない?妥協して「なあなあ」で作れるような音楽では無いだけに凄すぎる!

僕はリアルタイムで運良く1st「パブロハニー」から聴いているけれど、正直最初はそんなに好きでは無く…イギリスのバンドにしてはシアトル系っていうか、ハードロックな印象でした。

ぶっ飛んだのがもう忘れかけてた頃、2nd「The Bends」を聴く前にファンの方から頂いたライブビデオ「アストリア」トリプルギターって聞いてたから、みんな並んでユニゾンでテケテケやるのかと思ったら…曲すごい、アレンジびっくり、ステージング格好良すぎ!参りましたm(_ _)m

僕は今まで他人の音楽の真のファンになっていなかった事をこの時に思い知る。同業者として、参考の対象にしていただけだったんだなって…。でもRadioheadは完全にファンになってしまった。だいたいバンド名がトーキングヘッズの曲から取られているのも意味ありげで気に入った。この曲は86年当時、僕もカヴァーしたんだ。

97年の3rd"OK Computer"は発売日にショップに買いに行った。ファーストインプレッションは「⁇」だった。自分の期待していた方向とズレが有ったし…。でも、後に世界中の音楽のモードが風向きを変えるほど、とんでもない作品だと気づく。案の定、このアルバムでスーパーブレイクをして850万枚というとてつもないセールスとなった。

だいたいRadioheadの中でロックスターっぽいのはギターのエドだけで、後はまあはっきり言って変態だ。こんな特殊なバンドがなぜ長きに渡りメンバーチェンジもせず支持され続けるのか?…ひとつの要因に、トムの底知れぬ優しさがある…

ある時僕は妙な事に気がついたんだ。作曲のクレジットがThom Yorkeでは無く全曲"Radiohead"になっている!ほぼ全曲がトムのペンによるものの筈なのに…。これってとんでもない事なのだ!だって、のたうち回ってヒイヒイ言いながら作ったであろう曲をメンバー5人でシェアする事に決めているのだから!この器の大きさにはシャッポを脱ぐしかない。

先日のサマーソニック2016では宇宙船から降りてきたエイリアンが、我々に未知の音楽を聴かせてくれてるような気がした。音楽に対する姿勢とか、態度があまりにも純粋なのに複雑で美しく…そう感じたのはバンドの始まりからしてエゴイズムを超越しているからではないか?

つまりRadioheadは……f:id:yossey:20160825232944j:image