初めてバッタをまじまじと見た時、わっ!仮面ライダーやんか!と感動した。それは石ノ森章太郎がデザインしたのだろうが、僕の疑問は『そもそもなぜ、バッタはあの顔なのか?』である。
仮面ライダーは言わばバッタのデザインをパクった訳だ。じゃあ、バッタそのものは誰がデザインしたのだ?自然界に目を向けると全てそうだ。カブトムシからダンゴムシ、庭に咲く花、魚の形、動物たちの姿…とにかく美しく正確無比、それでいて個体差の個性もある。
更に昆虫や動物たちは擬態なる摩訶不思議な技も持っている。最近よく家の中に蛙が入って来るけど、外ではあんなに鮮やかなグリーンだったのに一瞬にしてフローリングに馴染んだ色になる。保身の為と云う目的は分かる、しかしなぜそれを選んだのか?亀のように厚い甲羅をなぜ選んでないのか?誰が決めたのか?
僕は特定の宗教に帰依していないが、進化の過程で云々などと云う話は全く信じられない。じゃあ神が創造したのか?そう考えるのも逃げている気がして嫌だ。生きても生きても不思議でならない。
今回の新曲『水晶体の空から』はそんな思いがあり生まれました。
水晶体の空から
作詞・作曲 Yossey
藍色から朱く
樹々を照らし始め
私はまた朝を
連れて来たのです
鳥たちは歌う
いたいけな声で
当たり前の日々を
見せてあげるのです
そして花よ咲きなさいと
命じるのです
おお おお
雨の日にはあなたを
隠してあげましょう
クリソコラの夜なら
月も見せてあげましょう
悲しみを知らないまま
幸せを味わえないなら
痛みも散りばめましょう
どうぞ泣きなさい
明日になってもまだ
生きたいのなら
おお おお
弱い者が更に
弱い者をいじめ
強くなれないまま
手のひらで踊る
嘆きの大地から
祈るばかりの人
紺碧色の空は
私の水晶体
果てしなく見える海は
私の涙
おお おお